アートキャラバン・サテライト企画レポート (株)アイオーン編

日韓交流ミュージカル・ワークショップ
「ヤン・ジュンモの“シアターボイス”」

日程・プログラム

11月12日(日)11:00~14:00
ヤング・クラス(デビュー5年以内)

会場

東京都大田区

講師

ヤン・ジュンモ

1980 年、韓国釜山広域市出身。韓国芸術総合学校音楽院声楽科卒。
ロシア国立ノボシロスク国立音楽院声楽科修了。檀国大学校大衆文化芸術大学院卒。
オペラ出演を経て 2004 年、『金剛』にてミュージカルデビューし、『スウィニー・トッド』『ジギル&ハイド』『オペラ座の怪人』『ミセス・ダウト』など、数々のミュージカルでタイトルロールを演じる。
ミュージカル界のスターとして活躍する傍ら、大学で教鞭を取り、ミュージカル俳優のためのワークショップを開催、後輩の育成に尽力している。
日本では2006年、日本初演となった韓国ミュージカル『冬のソナタ』に出演。
2015年、ミュージカル『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャン役で一躍注目される。

ゲスト参加者

イ・チュンジュ

概要はこちら

論理的で熱のこもった2日間のワークショップ

韓国よりヤン・ジュンモさんをお招きし、2日間に渡って行われた本企画。
俳優のキャリアに応じてクラスを分け、交流会も行われました。

プログラム
 ヤング・クラス(デビュー5年以内)
 ベーシック・クラス(キャリア10年以内)
 アドバンス・クラス(キャリア10年以上)
 レクチャー(日韓俳優交流会)

今回は、ヤング・クラスのレポートをお届けします。

ヤング・クラス(ゲスト参加:イ・チュンジュさん)

デビュー後5年以内の、未来を担う12名の若手俳優が、会場となった都内の専門学校に集まりました。
冒頭でジュンモさんがまず語ったのは、この場を”議論の場”にしたいということ。自分もまだ勉強をしている最中。話を遮っても良いので、積極的に質問・意見を投げかけて欲しい、という前置きのあと、受講者が自己紹介を行いました。

自己紹介では、キャリアや自身の課題、悩みなどを参加者と共有。それに対して質問や具体的なアドバイスを送りながら、一人ひとりかなりの時間をかけて行われました。

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受講者の話を熱心に聞く、ジュンモさんとイ・チュンジュさん。

大切なのは、朗らかで明るい声

プログラムの中で、表現を変えて何度も語られたのが、「朗らかで明るい声」という言葉。「朗らかで明るい声」とは、マイクを通じて客席全体に届き、週8回の公演から喉を守ってくれる発声のこと。本クラスはそれがどのようなものかを受講者が理解し、どのような訓練で身に付けられるかを主眼に行われました。

なかでも印象的だったのは、日本語と他言語の発声方法の違いからアプローチした話でした。
ジュンモさんが日本語でミュージカルに出演した際に、思ったような発声ができなかった経験から、発声の「ボジション」の違いに気がつき、克服するまでの取り組みについて論理的に説明され、課題に向き合う姿勢という意味でも、大いなる学びになりました。

数名が前に出て、課題曲を歌ってみるなど、実践的な内容も交えつつ、3時間(休憩10分)のワークショップはあっというまに終わりました。

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上着を脱いで受講者に指導するジュンモさん。

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レポート:中村友一

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