アートキャラバン・サテライト企画レポート リコモーション編

ACTLABO 夏休みワークショップ
ケラリーノ・サンドロヴィッチ作
「ベイジルタウンの女神」を使った戯曲ワークショップ

日程

2023年8月8日(火)14:00-17:00(1日目)

会場

ACTLABO OSAKA
〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島7-1-10 2F

講師

福谷圭祐(匿名劇壇主宰・リコモーション所属)

概要はこちら

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参加者は16歳の高校生から既に映像などで作家をしているという大人の方までかなり幅広い層でした。当然、出来ることにも差があるように見えて、出してくるアイディアや質問内容も様々でした。しかし、皆さんこの講義に対しては同様に熱心で、事前に配られていたケラさんの戯曲もかなりしっかり読み込んでからこの日に臨んでいるのがわかりました。

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講師の福谷圭祐さんは、知識として、戯曲の定義やストーリーの基本構造などを教えつつも、やはり、それだけではない部分、思い付きや偶然に出てくるものを大切にしていて、「講義」の時間以上に、参加者とのディスカッションの時間を大切にしていらっしゃいました。また、実際に書いてみることも重視していて、4人ずつに分かれて、ある内緒の設定(ト書き)に基づき、ホワイトボードに一人1セリフずつ、やりとりを書いていき、それを読んで、どんなシーンだと思うか?を、見ているチームに考えさせるなど、実践的なワークもありました。

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これは、いかに具体的なワードを使わずに、設定を感じさせるか、という、とても高度なテクニックの訓練にもなっており、参加者はもちろん、外から見ている者にも、とても興味深い内容でした。
ラスト15分ほどは、質疑応答の時間になり、参加者の皆さんはかなり積極的にたくさんの質問をぶつけていました。講義の内容に関するものだけでなく、福谷さんの経験や作風に対する質問、また実際に今、何か書いている参加者からは、具体的にこの後の展開に悩んでいるためアドバイスを求めるようなシーンもありました。
とにかく、福谷さんが一人ひとりとしっかりお話しされていて、少人数だからこその行き届いた講義になっていたと感じました。

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講義後、福谷さんにもお話を聞き、やはり一人ひとりと話すことの大切さを語っていらっしゃいました。「戯曲の構造など、“知識”の部分は、正直、本でも学べる。話していく中でアドリブ的に出てきたものが、結果的に戯曲に反映されていくのが面白い」とおっしゃっており、「次回は、各々が書いてくれるので、より充実した時間になると思う。」と、楽しそうにお話しくださいました。

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レポート:福永光宏

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