英語と中国語の翻訳には、自動翻訳システムを利用しています。
Xボタンを押してサイトにお進みください。
日程・プログラム
【宮城県】舞台監督
2023年12月26日(火)18:30~21:30(1日目)
会場 せんだい演劇工房10-BOX box-2
〒984-0015 宮城県仙台市若林区卸町2丁目12-13
ナビゲーター
福澤諭志(舞台監督)
ゲスト
武居卓、草光純太、細川貴司(シアターランポン)
概要はこちら
劇団 短距離男道ミサイルが主催する「東北六県武者修行 みちのく演劇キャラバン 〜スタッフワーク入門の道〜」は、舞台監督・福澤諭志さんのワークショップを皮切りに始まりました。年の瀬のせんだい演劇工房10-BOXでは、劇場型のbox-1で公演の準備をしている劇団や大道具などの作業をしている方も。稽古場施設が横のつながりを創出する交差点としての役割を果たしている様子も印象的でした。
今回の舞台監督講座は、長野県松本市で活躍されているシアターランポンの皆様をゲストに招いての実施です。まずはご挨拶代わりに、ランポンの皆様のレパートリー作品の上演。机、椅子など身近にあるものをフル活用して、普段の稽古場が立派な劇場になっている様子は、参加者のみなさんにとっても刺激になっている様子でした。
福澤さんからは「普段、僕たちが東京でやっている舞台監督の仕事を仙台で紹介することが、果たして本当によいのかどうか。地域でしかできない創作活動もあるはず」とのご挨拶。「東京が~」「地域が~」という垣根が一気に取り払われ、場所や経験にとらわれず「やりたい」を具現化することが舞台監督の仕事であると同時に、舞台監督だけでなく作品に関わる全てのひとが能動的に取り組むことの大切さをお話しいただいたように感じました。
後半では、シアターランポンのみなさまの活動をご紹介いただきました。
「東京から松本に移住し、松本の土地に人に俳優としても育てていただいた」というお話から、空き店舗を活用したり、地域の人とのつながりの中で本職の電気工事屋さんの技術、居酒屋の空き缶や廃材、ダンボールなどを活用した小道具や照明機材の作成を行ったりとされている様子は、技術や資材、そして劇場がなくとも、自分たちが目指す創作の実現のために工夫し、面白いことよりも面白がることを大切に挑戦し続けることが、クリエイションにおいて何よりも大切であるということを教えていただいたように感じました。
「東北六県武者修行 みちのく演劇キャラバン 〜スタッフワーク入門の道〜」は、2023年末に福島、青森、2024年には山形、岩手、秋田と実施が続きます。年末年始という季節柄も相まって、劇団 短距離男道ミサイルのみなさんが目指していた「里帰りワークショップ」の意味も強まっていてように感じました。
舞台芸術作品を上演するにあたり不可欠なスタッフワーク。そして東京と比較して経験できる公演数、学べる機会が少ない地域においてこの事業が果たした役割は大きかったのではないでしょうか。
今後、東北各県から、素晴らしい作品が生み出されていく未来へ、とても期待が高まる事業となりました。